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2005/09/19

ドラマ『いま、会いにゆきます』@最終回(第10話)

とうとう最終回。

 てるてる坊主は10個。話数に合わせていた物ですが、なんか、もうどうでも扱いになってます、、、。
 

梅雨が明け・・・。
TVから流れる、「今年の梅雨明けは平年より3、4日遅れました云々・・・」の後に「今年の梅雨はあっけなかったな」の台詞。感じ方の違いでしょうけど矛盾を感じます。

 MEGUMIの佑司を見送った後のすがすがしい表情に違和感。
 映画だと、先生は少し高い位置に感じれるのが、ドラマは常に佑司と同じ目線で会話をしてて、たんに可哀想な子供のわがままを許して自己満足に浸っているだけに見えます。
 どうでもいいんですが、金魚が1匹になってます。あと2匹はいずこへ。

 で、どうして、巧は澪との別れをためらったのか?(「一人でいくつもり」という希望を叶えさせたかった?)

 なぜ巧は自転車に乗らず、走るのか?
 巧も佑司も家に帰らずに森にいったのか?省略されただけ?
 

澪と佑司の対面。
 「佑司はママの希望なんだから」セリフに違和感。
 自分が死んだ後も、巧も佑司もしっかりとやっているという事を見届けたという感じを持つ描写があれば、「希望」という言葉も出てくるとは思うんですが、そういう描写なしに、死んでしまう人間が、子供の未来のビジョンを見出せないまま子供を「希望」だと言ってしまうのはなんとも陳腐な感じ。

 だから、「もう会えないの?」「アーカイブ星に呼ばれたらまた一緒に暮らそう」も、小手先の台詞にも見えます。
 過去は大事だけど、過去に縛られてはいけないと思います。恋愛感情のある巧にその台詞を言うのなら自然に感じますが、今後いろんな経験を積んでいくであろう、素直に澪の言葉を受け入れてしまうであろう佑司に、守れるかどうか、覚えていられるかどうかの約束は、この場での適切な台詞ではないと思いました。
 

巧との対面。
 「私なら一人で大丈夫なのに」「私の為に無理しないで」
 今まで、巧にいろんな事で負担をかけていた負い目からの台詞だとは思いますが、二人の関係は対等であるべきで、やっぱり、まずは、「ありがとう」「うれしい」の言葉が欲しかったです。

「生まれ変わっても何度でも巧さんと一緒になるから」

 この台詞も、澪自身が言ってしまった事で、陳腐な台詞に聞こえました。巧はただうなずくだけ。
 7話の「澪の代わりに、僕がアーカイブ星に戻る事、出来ないでしょうか?」
 この巧の台詞を、この場で活用できればよかったのに。
 無駄だとわかっていても、消えようとする澪を止めてくれれば、そして澪がその巧の気持ちを汲み取って言葉を発してあげれば、多分、どんな台詞でも受け入れられたと思います。

 

 今まで気になっていた、指輪は最後、大事なアイテムとしてとってくれてた。
 最後澪と別れた時に、手の中に残る澪の指輪。
 前後はともかく、今までの事が夢ではないという証にもなっているという点で、上手い見せ方だなと思いました。
 ただ、指輪自体はもっと早くはめていてほしかったです。今までにも指輪に対しては大した振りもなかったので、まるで急に思いついたかの様に差し込まれたエピソードに見えてしまいました、、、。

 三田佳子は最後の最後で、本当に迷いのない、いい人に。やはりベテランという事もあって、演技や台詞にも重みがあります。

 

そして日記による回想。
 

澪のモノローグが日記日記していた為に、映画のような心の言葉がなし。読み方も棒読みとは言わないまでも、淡々としています。
 映画は、感情出しまくりで日記としては嘘っぽい台詞回しではあるんですけど、気持ちやドキドキ感があって、嘘くささが許せてました。

 エピソードは映画だと、好きになったいきさつで、あっ!となるのに、なんかそういうのもなくタイミングは同じっぽい。
 澪の自分のした事が裏目に出てしまうところ、もっと後悔の念が出てればよかったのに。

 映画では随所にあるすれ違いもないものや、印象の薄いものばかり。
 一気に見たいところなんですが、前半CMの入りが遅かった為に回想では随所で途切れる羽目に。
 CM自体は、民放のTVドラマでは必須ですし、そういうのも計算して作られるものだとは思うし、CM肯定派なんですが、せめて早くCM終われ〜っ次見せろ〜って感じならまだしも、ちょっとタイミング的に盛り上がった気分が削がれる展開です。
 陸上大会のあの反則は微妙。わざとに見えない。観客席からの澪にそれがしっかりと見えているのかも微妙、、、。で、巧にも会わず、わざわざ夜に電気を消すって行動が不自然。(結果が出るまで待っていたという事?)

 先週のサイレンの音はこういう事か。
 ひかれたのは車ではなくてバイク。スポンサーへの配慮というやつなんでしょうね、、、。
 ここも映画と比較ばかりで申し訳ないんですが、離れていく巧を追いかけていくという事で奇跡が起こるのに、ドラマは奇跡が起きた場所に、巧が気がつかずにいそいそと通り過ぎてしまうのも、こんなところですれ違わせるのは全く意味を感じません。
 日記でそれを知った巧は、そのとき気が付かなかった事に、少なからず後悔するんじゃないかなと思うんですが。

 で、当初TV雑誌などで、澪と巧は24〜5歳という設定だったのが、7歳の巧はいつの時の子供だってのが気になっていたら、途中から年齢については触れられない事に。公式サイトにも記載されていた記憶が何となくあったんですが、消えてます。
 で、日記には19歳から8年後にジャンプとか言ってしまったので、じゃ27歳じゃんという事に。
 んー、本当に見た目以上にの若い親になってしまった、、、。
 今時のご時世なので、若気の至りで好きが高じて高校の時に結ばれた、その時の子供でも良かったんじゃないかなぁ。
 であれば、澪の母親の反発にも明確な理由付けにもなるし。
 でもやっぱりそれだと『純愛』というのが売りになりにくいのかな?

 そして、やっぱり8話で結ばれてたんですね、、、。ミムラに脱げとは言いませんけど、そう思わせる為に、抱きしめるだけではなくてキスの一つぐらいはあってもよかったかなぁ。

そして、ひまわり畑。
 佑司をこの世に迎えたいという台詞がない為に、家族愛という部分が薄まってしまった感じ。
 流れ的にも『いま、会いにゆきます』という言葉の意味があまり感じられない。
 最後は、巧は澪をそのまま受け入れてしまった、、、。自分の気持ちに嘘をついてまで澪の幸せを思っていた筈なのに、雰囲気に流されてるんですかねぇ、、、。
 

 そしてエンディング。

 ケーキ屋夫婦は、澪のいなくなった事情というのをどういう風にとらえているんでしょう?笑えばすむ訳ではないよ。
 せめて、最後に澪が森に行く姿でも見ていれば、察するものがあったかもしれないとか感じれるのですが。

 医者の先生は、最後の最後もいい台詞で美味しかった。ドラマ後半でかなり株が上がりました。

 おしっこも結局最後まで出ず、、、。

 
 

 結論としては、やっぱり1話を見たときの印象がそのまま当たってしまいました。
 回ごとの脚本の質にムラがありすぎて、最後まで心を預けてドラマに没頭する事が出来ませんでした。

 映画はとにかく脚本が緻密で、一見普通っぽい流れと思いきや伏線の張り方にもう言葉が出なくなります。
 そして、嘘っぽい部分も違和感をあまり感じさせない勢いがあります。

 でもドラマはそうはならなかった。
 嘘が嘘として気になってしまう。
 ドラマならではといった話の作り込みも少なかった。
 映画はもう100回近く繰り返し見ているのに、ドラマはそこまでの意欲は湧かない。

 とにかく、もっとシナリオを練り上げてほしかったです。
 突っ込みどころが多すぎる回は、面白いと感じた回で補う事が出来ていません、、、。
 だから、準備期間の少ないまま急いで作られてしまったこのドラマを、すごく残念に感じます。
 もっとほめてあげたかったです。

 多分、映画や原作をなぞるのではなくて、時間軸をずらして、二人の馴れ初めから順序立てて話を組み立てれば良かったんじゃないかと思います。
 そして、ドラマを見る者に、ハンディキャップを背負う巧に感情移入をさせて、澪の死を一緒に悲しみ、帰ってくる事に驚き、そのカラクリに涙する。
 そうした方が、テンポよくまとめあげられたんじゃないかなと、素人考えで思ってます。
 

 ただ、役者の面々は皆最後までいい味を出してました。
 ミムラや成宮にはいいステップアップになると思うし(元々好きな二人だけど、このドラマを通して更に好きになりました)、他の脇キャラもそれなりに評価されて然るべき。
 でも、上の方でツラツラと書いてしまいましたが、もっといい台詞を言わせてあげたかったです。
 

 このドラマに携わって、いい仕事が出来た方々はお疲れ様でした。
 不完全燃焼に終わった方々は、今後いい仕事ができます様に。
 

 ドラマを見て、ダメだなと思ってしまった人で映画を見ていなければ、出来れば映画を観てください。
 ネタバレしてても充分に面白いです。よくできています。

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